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五島の朝は、五ツ星|えうれか(五島)#15

漁に出かけるじっちゃんを見送ったのち、最後の五島の夜をぐっすり眠って過ごしたわたくし。

おっはようございます。

7時に目が覚め、すでに明るくなり始めた空を見て絶句。はい、寝坊。今日の日の出は6時半。
他の島に滞在中の東京女子たちが、あまりにフォトジェニックな写真をSNSで送りつけてくるので、朝一番の素敵な日の出を撮って送ったろうと思っていたのに…!
今日東京に戻るから、ラストチャンスだったのに…!
どすっぴんのまま、カメラとスマホを片手にパーカーをひっかけ、慌てて外に出る。

ばっぱとクー、おはよう~!ちょっと出てきます!

Re島PROJECT『東京女子旅』さん(@retochan.girl)が投稿した動画 -

オレンジというにはやさしい色の、あたたかな光が入り江を照らしていた。

よし、材料はカンペキ。待ってろ、若きフォトジェニ女子達(私がたぶん最年長)!
彼女たちに勝つためには(誰も勝負してない)、セルフタイマーを起動して、フォトジェニックシルエットに挑戦するしかない。

日頃の仕事できたえた体内時計で、設定した10秒を見計らって静止する私。完全にあやしい女だが、これも仕事だから仕方ない。さて、うまく撮れただろうか…

朝陽と堂崎教会と。一人でこれを撮るのはなかなか大変でした。

Re島PROJECT『東京女子旅』さん(@retochan.girl)が投稿した写真 -

おお~良いではないか、と満足しつつ、一応太陽の映り込みや画角を調整しながら数枚撮ると、

…なんと、飽きてしまった。

わたくし、フォトジェニックに撮るより、フォトジェニックな中でぼぉっとしている方が性分にあうみたい。

入り江の堤防にねっころがって、目をつぶる。
のぼりたての新鮮な太陽のひかりが暖かく、入り江のちゃぷちゃぷという音が聞こえてくる。
たったそれだけの、静かなあったかい時間。それ以外は、なんにもない。
いや、なんにもないという、贅沢があった。

あー、何時間でもこうしていられそう…飛行機遅れればいいのに…(悪)。

すると。

ペタペタペタ…

 

ん?ビーサンの足音?
目を開けてみると、なんと、じっちゃんが珈琲を持ってきてくれた!
えっ、もう漁から戻ってきたの? えっ、どんだけ素敵な心遣いなの?

「朝の珈琲ば、飲ませたかったんよ」

そう言うじっちゃんがくれた珈琲は、まるでこの美しい朝陽で焙煎したような、きれいな朝の味がした。

…もしかしてじっちゃん、もう戻ってきた、じゃなくて、戻ってきてくれた、のかなあ…。

贅沢!朝陽の味の珈琲。

Re島PROJECT『東京女子旅』さん(@retochan.girl)が投稿した写真 -

うしろを振り返ると、太陽のおかげで夜から色を取り戻した五島の景色が広がっていた。

霧がかった島々は、とても神聖な顔つき。

神様がでてきそうな早朝の五島。霧が神秘的。

Re島PROJECT『東京女子旅』さん(@retochan.girl)が投稿した写真 -

五島を味わうなら、朝かもしれない。

朝陽を浴びながら、入り江の水の音を聞きながら、なんにもない贅沢を味わって。そうしてゆっくりと島と一体になって、いっしょに目を覚ましていく。

人間が自然の一部であることをやさしく教えてくれた、初めての朝だった。

そして同時に、この美しくあたたかい島で過ごす、最後の朝だった。

しゅん…どろん…。

じっちゃんが撮ってくれていた。さ、さすがお上手…!

Re島PROJECT『東京女子旅』さん(@retochan.girl)が投稿した写真 -

珈琲がおいしくて、心遣いが嬉しくて、五島が大好きで、笑ってしまう朝。

(つづく)