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地元ライターが思う福岡〜離島のギャップ<屋久島編>都会からひとっ飛び。太古の森に流れる清流で至福のコーヒータイム

シンガポール経由でバリ島へ出掛ける海外旅行ように、日本の人気都市・福岡市から直行できる「福岡経由離島行き」を楽しめる国内の人気離島5島(壱岐・対馬・上五島・五島・屋久島)の地元ライターが、それぞれの島の魅力を伝えるRe島プロジェクト2018。あなたも福岡の魅力、離島の魅力がまるごと楽しめる旅へ出かけてみませんか?

初回は「福岡市と離島のギャップ」をテーマに、各島のライター陣が島の魅力をお届け。飛行機なら福岡市内から約1時間で直行できる屋久島のライター菊池さんによる福岡〜屋久島のギャップとは?

ネオン煌めく大都市と、マイナスイオンの森

僕は東京生まれで、屋久島に移住して約14年。東京のサラリーマン時代からの流れで、移住当初は「フォトライター菊池」と名乗り、雑誌やウェブサイトなどで屋久島の情報発信をしていました。

今回は「福岡経由離島行き」というコンセプトで、島の魅力を伝える現地ライターとして、記事を担当していきます。

まず最初の記事では、このプロジェクトに参画する5つの離島のライターが福岡に集結したキックオフミーティングに参加したときに感じた、日本の人気都市・福岡市と、福岡市から直行できる離島・屋久島の「近くて大きなギャップ」をお届けしたいと思います。
 

約14年、屋久島に住んでいる僕ですが、実は屋久島〜福岡間の直行便に搭乗するのは、移住して初めての経験でした。

天候が変わりやすい屋久島らしく、この日も大幅に遅れて出発すると、離陸してたったの1時間でコンクリートのジャングルが目に飛び込んでくる。

久しぶりの都会にドキドキしながら飛行機を降り、乗り場が分からずにキョロキョロしながら地下鉄に乗り込む。10分ほどで天神駅に到着するも、ビルの狭間で地図を片手に右往左往しつつ、予定より大幅に遅れてミーティング会場に到着。この14年間ですっかり田舎もんになっている自分に軽いショックを受けました……。
 

Re島プロジェクトに携わるメンバーとのキックオフミーティングを終え、意見交換会が行われたお店のメニューにあった屋久島の焼酎を飲み、翌日にはマイホームタウンの屋久島へ。

福岡空港を飛び立ち大都会を後にすると、ウトウトする間もなく、海から屹立する山岳島が見えてきます。

地元に帰ってきたという安堵感を抱きつつも、ほんの1時間の間に移り変わる風景のギャップの大きさになんとなく落ち着かない。

「何なんだろ? このリアリティの無さは……」

頭では理解していても、目の前で展開する現実についていけない感覚。

東京から福岡経由で屋久島へいらっしゃるなら、大都市〜大自然をあっという間に移動できる不思議な感覚も楽しんでいただけるはず。

ちなみに飛行機で福岡から屋久島へ来る際は、右列の窓側に座ったほうが屋久島の雄大な風景が楽しめると思います。
 

福岡でランチしても屋久島のおやつタイムに間に合う

さて、大都市・福岡からあっという間に移動できる屋久島で何ができるのか。

僕の仕事(ガイド)に重ねて、紹介したいと思います。

昨日まで福岡で過ごした翌日は「秘境の滝めぐり」というガイドツアーに出ました。屋久島の魅力は屋久島の中でも「日常の風景」と「非日常の風景」が近接していることで、島の町なか(福岡に比べれば田舎ですが)から短時間で秘境のような場所に行けてしまいます。

「秘境の滝めぐり」は、そんな滝を3ヶ所めぐるというマニアックなガイドツアーです。

屋久島の南部に位置する尾之間(おのあいだ)地区のホテルでゲストと合流し、さらに車で5分ほど走った場所から森の中を歩いて約10分。

たったそれだけの移動で、人工物が一切視界に入らない「秘境の滝」が眼前に現れます。

ほんの少しの移動で人工物がなくなる距離感が屋久島の魅力でもあるのですが、ゲストと一緒に滝を眺めながら、ふと思ったのです。

「福岡からこの滝まで、真っ直ぐ来たらどのくらいの時間で来られるのだろう……」と。

ざっと計算してみました。

福岡空港から屋久島空港まで65分。島の東に位置する屋久島空港から南部の尾之間地区にあるこの滝の入口までは車で約30分。車を停めて滝までは、森の中を歩いて約10分。単純計算ですが、なんと合計約105分!

福岡空港でランチを食べて飛行機に乗り込み、14時過ぎに屋久島に到着するというフライトスケジュールなら、おやつタイムには間に合う計算です。
 

ちなみに、最初に訪れる滝でのんびり過ごすおすすめの時間は「朝の時間」です。

滝を眺めながらモーニングコーヒーを飲むのは、本当に贅沢なひとときです。福岡市内のおしゃれなコーヒー屋さんでコーヒーを楽しんだあとは、屋久島に流れる清冽な川の水を沸かして飲む挽きたてコーヒーを楽しむ。

ギャップたっぷりの島時間を屋久島で過ごしてみてはいかがでしょう?

【ライタープロフィール】
菊池淑廣(きくち・よしひろ)。1969年東京都足立区生まれ。エコツアーガイド業を中心に営む「屋久島メッセンジャー」の代表取締役兼チーフガイド。コーディネーターやフォトライターとしての顔も持つ。著書に『屋久島で暮らす あるサラリーマンの移住奮闘記』(山と溪谷社)