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予約前に要チェック。1周100kmの屋久島をゆったり楽しめるエリアの特徴&目的別おすすめ宿泊エリア

人気都市・福岡を訪れる人も、福岡に暮らす人も意外と知らないのが「福岡市は離島も近い」こと。福岡を楽しむみなさんにお届けしたい、福岡市内から直行できる離島の魅力を、島に暮らす地元ライターが紹介します。

(取材・文 屋久島ライター 菊池淑廣)

1周100キロ!屋久島は、意外と大きな島

屋久島は、周囲約130キロのほぼ円形の島で、面積は約500平方キロメートル。北九州市よりもやや広い、日本の離島としては比較的大きな島です。

しかしながら、島のほとんどが山岳地帯のため、面積のわりに人口は少なく、2018年12月現在で12,600人程度。

人が住んでいるのは海岸線の限られた範囲で、世界自然遺産地域の西部エリアを除く海岸線を縁取るように、24の集落が点在しています(屋久島町全体では、口永良部島の2集落を加えた26集落があります)。

上手な拠点選びで、旅にゆとりを

道路網もシンプルで、小さい道路を除けば、海岸線をぐるりと一周する約100キロの外周道路と、ヤクスギランド方面と白谷雲水峡方面へ向かう山道がそれぞれ一本ずつ通っているだけ。島を縦断する道路はないため、島の反対側へ行くには約50キロの道のりを移動する必要があります。

そのあたりの事情を踏まえて旅の計画を立てないと、移動にかなりの時間を費やしてしまうことも。ゆとりを持って効率よく旅を満喫するには、「旅の目的に応じて宿泊拠点を選ぶ」ことが重要になってくるというわけです。

ということで今回は、旅の計画に役立つ「集落情報6選」を、地元住民の視点を交えて紹介します。

宮之浦(みやのうら)~屋久島では最も都会に近い至便な集落

島の全人口の2割強にあたる約3,000人が暮らしている宮之浦は、屋久島で最も都会に近い集落です(あえて都会とは言いません……)。

フェリーと高速船が入出港している宮之浦港は、まさしく島の玄関口。港周辺は特に栄えていて、ビジターセンターである屋久島環境文化村センターがあるほか、徒歩圏内に宿泊施設や土産店、飲食店やスーパーなども点在し、何かと至便なエリアです。

また、人気トレッキングスポットの白谷雲水峡から最も近い集落で、宮之浦の中心街から白谷雲水峡までは車で約30分です。

安房(あんぼう)~登山の拠点として最も便利な港町

宮之浦に次ぐ第2の町が安房で、ゆったり流れる安房川やトビウオ漁の拠点・安房漁港が醸し出すのか、素朴な風情が漂う港町です。

島のもうひとつの玄関口が安房港で、高速船が1日に2本入港します。登山やトレッキングの拠点としても便利な町で、縄文杉や宮之浦岳、ヤクスギランドへのアクセスがしやすく、早朝から開店している登山弁当や登山用品レンタルのお店も数多くあります。

また、安房川沿いには居酒屋が軒を連ね、島民も観光客も集う、夜も賑やかなエリアです。

小瀬田(こせだ)~発展途上の注目エリア

空の玄関口・屋久島空港のある小瀬田は、ここ10年で急速に発展している地域です。2007年に上屋久町と屋久町が合併して屋久島町となり、小瀬田に本庁機能を移転。さらに現在、新庁舎を建設中で、今年の3月に完成予定です。

こうした動きを背景に、大型ドラッグストアができたり、土産店や飲食店が集中するショッピングモール的な一画ができたりと(僕の会社のアウトドア&土産ショップもこの一画にあります)、旅の新たな拠点として注目度急上昇のエリアです。

尾之間(おのあいだ)~温泉と観光のゆったり旅ならココ!

島の南部に位置する尾之間は、過去記事「亜熱帯の島で雪景色?冬の屋久島だから楽しめるスノートレッキング&大自然に癒される絶景温泉3選」でも取り上げた温泉の集落です。

天然温泉のあるホテルも複数あり、「登山後の温泉」というご褒美を付加したい人にはおすすめ。また、この集落のご神山でもあるモッチョム岳(940m)の山容は壮観で、これを眺めながら温泉に浸かるのは、極上の贅沢といえるでしょう。

さらに、島の二大名瀑ともいえる千尋(せんぴろ)の滝と大川(おおこ)の滝へのアクセスがよく、観光スポットめぐりの拠点としても便利です。

永田(ながた)~古き良きにっぽんの風景が残る里

島の北西の端っこに位置する集落が永田。縄文杉や宮之浦岳などの登山を前提にすると不便なことは否めませんが、のんびりした島時間を堪能するなら断然おすすめ。

海岸線のほとんどが岩場である屋久島において、白砂のビーチが広がる「いなか浜」は屋久島随一の美しさ。水平線に夕陽が沈む絶景も期待できます。

また、島の中央部にそびえる奥岳がきれいに望める唯一の集落で、屋久島第二峰の永田岳(1886m)が遠方にそびえる田園風景は、どことなく郷愁を誘います。

船行(ふなゆき)~どこへ行くにも「不便ではない」、雪の降る集落

屋久島の里でどこよりも四季がはっきり存在する船行。「屋久島の北海道」と称され、南の島ながら雪が積もることも珍しくありません。実は僕が住んでいる集落で、空港のある小瀬田と安房の中間に位置し、宿泊施設は限られるものの、縄文杉や白谷雲水峡など、どこへ行くにも「不便ではない」エリアです。

11~12月に咲き誇る船行バス停の山茶花は、この時期の風物詩になっていて、雪化粧した三野岳(944m)との風景は、南の島らしからぬ風情を漂わせます。

以上、地元目線で選ぶ「集落情報6選」でした。

意外に広い屋久島の島旅を有意義に過ごせるよう役立ててくださいね。