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島旅の楽しみはやっぱりグルメ。島外ではなかなかお目にかかれない新上五島グルメを島で味わおう!

人気都市・福岡を訪れる人も、福岡に暮らす人も意外と知らないのが「福岡市は離島も近い」こと。福岡を楽しむみなさんにお届けしたい、福岡市内から直行できる離島の魅力を、島に暮らす地元ライターが紹介します。

(取材・文 新上五島ライター 竹内章)

新上五島で食べたい地元ライターおすすめグルメ

旅に欠かせない楽しみといえば、やっぱり現地グルメ。

島といえば、まず魚介を思い浮かべる方も多いと思いますが、サカナはもちろん、それだけではないのが新上五島町グルメの奥深さ。なかなか島外では食べられない逸品も含めて、ご紹介したいと思います。

ハコフグを器にした「カットッポ」

まずは、インスタ映え必須の漁師めし、ハコフグのみそ焼き「かっとっぽ」です。

見てください、このインパクトあふれる外見!

ハコフグは体全体が固い甲羅でおおわれていて、誰が考案したのか分かりませんが、体全体を器として使われる事態になってしまいました。

ひっくり返しておなかの皮を四角く切り取って内臓を出し、ネギやみそを詰め込むなどして焼き上げれば完成! 


酒の肴にもぴったりです。在庫さえあれば、島の居酒屋などで年中食べることができます。
一食、いや「一見」の価値ありです!

コクのある出汁が楽しめる「あご」

お次は「あご」。

焼いて干したトビウオを使った「あごだし」は近年、ブームに火が付きましたが、「あご」はトビウオの別称です。

トビウオは脂分が少ない魚で、あごだしはスッキリと上品でコクのある味が特徴。新上五島町をはじめ、九州地方では古くから親しまれてきました。

新上五島近海では、夏が終わりを迎えるころからあご漁が盛んに。船が2隻1組で網を引く「二艘引き漁法」は、この時期の風物詩でもあります。

麺類や和食との相性がよく、島では、この次に登場する「五島うどん」との相性も抜群。お土産として購入される方も多いので、島に来られた際はぜひ購入をご検討下さい!

ツルツルの美人麺「五島うどん」

そして新上五島で、魚介以外のグルメを代表する「五島うどん」です。

うどんとしては細身ですが、しっかりとコシがあってのど越しの良さも抜群。五島特産の椿油を塗りこんであるので、ツヤツヤです。

鍋でぐつぐつと煮たうどんをそのまますくって、だしや卵醤油につけて食べる「地獄炊き」が地元ならではの食べ方。

観光客の方は、夕食に豪華な魚介という方が多いので、個人的にはランチにオススメしたい島グルメです。

ふっくらかわいい「ふくれまんじゅう」

そして「ふくれまんじゅう」。

新上五島町にカトリック文化が根付いていることは「地元目線で紹介。長崎・新上五島町の世界遺産『頭ヶ島の集落』の奥深さやおすすめを知る5つの知識」でもご紹介しましたが、そのカトリックにゆかりのある食べ物が「ふくれまんじゅう」です。

あんこの入った蒸しまんじゅうで、シンプルな味わいながら島では根強い人気があります。

ミサなどでは、キリストの「体」である「パン」(=聖体)を神父から信者に与えますが、禁教期は神父が島にいなかったのでミサを開けず、信者はパンと同じ麦が原料の「ふくれまんじゅう」を聖体の替わりに食べていた、とも言われています。

「ふくれまんじゅう」は島のスーパーなどでお買い求めいただけます。

漁師町のおふくろの味「かんぼこ」

最後に「かんぼこ」。

長崎では、かまぼこのことを「かんぼこ」と呼んだりもします。

島では昔、どの家庭でもかまぼこを作っていて、いわゆる「おふくろの味」として親しまれていたそうです。

新上五島町では、かまぼこを油で揚げる「揚げかまぼこ」も多く、いろいろな魚を原料にしていますが、島の人はアジのかんぼこを好む人が多い印象があります。

おすすめは揚げたて。プリプリの身をハフハフ言いながら食べると最高! 献立の立派な主役にもなります。

島では移動販売車で「かんぼこ」を売っている方もいるので、もし街角で見かけたらぜひご購入下さい。

島グルメには、その島の文化や歴史が色濃く反映されているものがたくさんあります。

味覚と一緒に、その食をめぐる歴史や文化なども「味わって」みてはいかがでしょうか。

新上五島町の島グルメについては、僕が離島経済新聞社で以前連載していた【島Column】うまいぞ五島シリーズ詳しく載っているので、興味のある方はご参照ください。