Re島ブログReto-Channel Blog

世界文化遺産の島で作られる「旅のお守り」。旅のお土産にしたいロザリオのリメイクアクセサリー

人気都市・福岡を訪れる人も、福岡に暮らす人も意外と知らないのが「福岡市は離島も近い」こと。福岡を楽しむみなさんにお届けしたい、福岡市内から直行できる離島の魅力を、島に暮らす地元ライターが紹介します。



(取材・文 新上五島ライター 竹内章)

旅の安全を祈るロザリオのアクセサリーをお土産に

旅といえば、現地でのお土産選びも楽しいですよね。職場の同僚や友人に旅の思い出話とともに手渡してもいいですし、旅の記念として自分のものにしてもいいでしょう。

今回は、新上五島町を訪れる皆さんにおすすめしたい地元ライターいちおしのお土産を紹介したいと思います。

ある日、届いたロザリオから誕生したアクセサリー

「お役に立てるでしょうか? ロザリオが、いろんな方に広がっていきますように」

2018年秋。長崎県・新上五島町の仲知地区で暮らすアクセサリー作家でカトリック教徒の山添ありささんの元に、福岡県の女性から一通の手紙が届きました。届いたのは手紙だけではありません。使わなくなった「ロザリオ」も一緒でした。

ロザリオとは、カトリック教徒がお祈りの際に使う用具のこと。ありささんは、使われなくなった古いロザリオをアクセサリーとして「再生」させ、お土産として新上五島で販売し、その利益を地元の教会に寄付する活動を続けています。


「今では、全国から届くんですよ」というありささんがロザリオを使ったアクセサリー作りを始めたのは、5年ほど前のこと。当時、足を悪くして入退院を繰り返していたありささんは、体を動かさなくても何かできることはないかと思い、ロザリオのリメイクを思い立ちました。

世界文化遺産に登録される頭ヶ島天主堂のある上五島には、カトリック教徒が多く、ありささんの暮らす仲知地区もカトリック集落です。

ありささんは、集落の各家庭に眠っている使わなくなった古いロザリオをきれいに洗浄し、ブレスレットやキーホルダーなどのアクセサリーとして、もう一度命を吹き込んでいるのです。

「ロザリオを持たなくなった若い人が、ロザリオ代わりに身近においておけるものができないか、と思い作り始めたのがきっかけです。それに、昔はロザリオを作ったり修理したりする人もいましたが、いなくなってしまったんです」と、ありささん。

ロザリオの再生についてはまず、神父様の許しを得て、地元の仲知教会でブレスレットやキーホルダーなどを一個200~300円で販売。行楽シーズンなどでは1日に100個以上売れる日もあり、その売り上げは、わずかな原材料費を除いてすべて教会に寄付されています。

ロザリオのアクセサリーに、地元の人も「いいこと考えたわね」とにっこり。ありささんも「身に着けていればマリア様が守ってくれるかな、と思いながら作っています」という、ステキなお土産なのです。

最初は地元のカトリックの方から譲ってもらっていたロザリオですが、今ではありささんの活動を知った福岡や東京など全国の人から「使ってください」と届くようになったそう。譲ってくれた方には、感謝の気持ちを込め、蘇ったアクセサリーを送ることもあるといいます。

「観光客の方の旅行の安全を祈りつつ、旅の思い出の品となれば」と語るありささんのロザリオアクセサリーは、いくつかの拠点で購入することができます。

<ロザリオ アクセサリーの販売拠点>

●仲知教会(新上五島町津和崎郷991)
●土産物店「矢堅目の駅」(新上五島町網上郷688−7)
●料理店「和処 よかよ」(新上五島町裏桑郷1309)


新上五島の文化が詰まったステキなロザリオのアクセサリーは旅のお守りにぴったり。ぜひ探してみてください。

詳細はフェイスブックページ「亜里舎」でもご覧いただけます。