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エリアの個性を知れば島旅はもっと楽しくなる!個性あふれる五島列島・新上五島5エリアの特徴案内

人気都市・福岡を訪れる人も、福岡に暮らす人も意外と知らないのが「福岡市は離島も近い」こと。福岡を楽しむみなさんにお届けしたい、福岡市内から直行できる離島の魅力を、島に暮らす地元ライターが紹介します。

(取材・文 新上五島ライター 竹内章)

個性あふれる新上五島の5つの町

同じ島でも、歴史や文化、まちの表情などは、地域や集落によって異なりますよね。ある程度、規模感のある島であれば、なおさらでしょう。長崎県・五島列島の北部に位置する新上五島町もそんな島の一つです。

新上五島町は平成16年の夏に個性あふれる5つの町(上五島、有川、新魚目、奈良尾、若松の各町)が合併し生まれた歴史を持ちますが、今回はその旧町の地域別に各エリアの特徴をご紹介したいと思います。(※旧町の名称は現在、住所名に残っていないのでご注意ください)

福岡便の玄関口 にぎわいあふれる上五島エリア

新上五島町は、十字架のような形をした「中通島」と、次に大きい「若松島」の2島が中心となりできていますが、中通島の西部にあるのが「上五島エリア」です。

商業施設が集積している島経済の中心的な場所で、人口も多くにぎわいがあります。スーパーや飲食店、ドラッグストアをはじめ、ビジネスホテルなどもあります。

ちょっとした買い物をするには便利なエリアで、島の人が普段どんな生活をしているのかを垣間見ることもできます。島暮らしに興味がある方には、ぜひ足を運んでいただきたい場所です。

福岡と五島列島を行き来しているフェリー「太古」が停泊する青方(あおかた)港も、このエリアにあります。

世界遺産と鯨のまち 有川エリア

中通島の東部に位置するのが「有川エリア」です。この地域では、何と言っても2018年、世界遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の1つ「頭ヶ島の集落」が有名です。

世界遺産については、このRe島ブログの「地元目線で紹介。長崎・新上五島町の世界遺産「頭ヶ島の集落」の奥深さやおすすめを知る5つの知識」をご一読ください。

有川エリアのもう一つの顔は「クジラのまち」であるということ。商業捕鯨が禁止される前までは捕鯨がとても盛んで、目前に広がる有川湾に入ってくる鯨を監視していたという「鯨見山」という小高い山もあります。

有川港ターミナル内には、有川捕鯨の歴史を伝える「鯨賓館ミュージアム」もあるので、世界遺産を見た帰りにでも立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

リゾートホテルも 緑豊かな新魚目エリア

中通島北部に位置する「新魚目エリア」は、山が多い緑豊かなところです。島の中心部から細長く北に向かって伸びている地域で、ツバキがたくさん自生していることでも知られています。

ツバキの実から取れるツバキ油は島の特産品の一つ。細い麺が特徴の「五島うどん」にも使われています。新上五島町振興公社では椿油を搾る搾油体験もできるので、ぜひ挑戦してみてください。

このエリアには、島を代表するリゾートホテル「マルゲリータ」があり、ちょっとオシャレで豪華な島旅を満喫したい観光客に愛されています。

紀州から漁師が移民 奈良尾エリア

中通島南部の「奈良尾エリア」は、かつて巻き網漁で大いに栄えた歴史がある漁業のまちです。

五島近海はとてもいい漁場だったので、江戸時代には遠路はるばる紀州(今の和歌山県あたり)からも漁に来る船があり、一部の漁師がそのまま奈良尾に移住した歴史があるそうです。

奈良尾の郷土料理であるアジの姿寿司「紀寿(きず)し」は、移住した紀州民が伝えたと言われ、今でも和歌山に「紀寿し」に似た料理があるそうです。地元で月1回開かれている朝市などで買い求めることができるので、奈良尾の歴史と一緒に味わってみてはどうでしょうか。

とびきりの自然景観を満喫 若松エリア

最後は、若松島を中心とする「若松エリア」です。

大小さまざまな島が無数にある地域で、複雑で変化に富んだ姿は新上五島有数の自然景観をつくっている、と個人的に思っています。

晴れた日に海沿いの道を走ると、もう最高! 島をドライブするのなら、ぜひ若松方面に足を運んでください。

一方で、奥まったところにある入り江などは波が穏やかなので、昔から養殖が行われてきた地域でもあります。今でもマグロやヒオウギガイを育てている人の姿を見ることができます。

 

今回は、新上五島を5エリア別にご紹介しました。

ひとつの町ながら、さまざまな表情を持っていることを知って頂けたと思います。まだまだ書き切れない魅力も沢山あるので、ぜひ島に来てご自身の目で見つけていただきたいと思います。