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五島列島に「五島」という島はありません。 上五島の地元ライターが提案する五島列島を旅する豆知識

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大小140超の島からなる五島列島にはさまざまな魅力が隠されています。ただ、島が多いだけに地理や交通アクセスの難易度は少々高め。今回は上五島の地元ライターが五島を旅する基礎知識を紹介します。

新上五島町へのアクセス情報はこちらをクリック >>

(取材・文 新上五島ライター 竹内章)

五島の島旅をスムーズにする基礎知識

島旅先として人気の高い長崎県・五島列島。ですが「『五島』という名前の島はどれ?」と聞かれることがあるように、まだまだ知られていないことも多いようです。

僕が暮らす五島列島・新上五島町に関しても「空港があるのに飛行機で行けないの?」「五島市から新上五島町へのアクセスが分かりにくい」と、なかなか正確な情報を探し出せず苦労されている方も。

そこで今回は、新上五島町への旅をスムーズにする基礎知識をご紹介したいと思います。

五島列島を大きくわけると「上五島」と「下五島」

「先日、福江島(五島市)に行った知人が『あなたがいる島に行きましたよ!』って連絡をくれたんですよね……」。新上五島町に暮らす友人が、こう言って渋い表情を見せました。

五島列島は中通島(なかどおりじま)、若松島(わかまつじま)、福江島(ふくえじま)、奈留島(なるしま)、久賀島(ひさかじま)という五つの大きな島を中心とする島々で構成されています。でも、「五島」という名前の島はありません。

市町村でみると列島北部に中通島、若松島などが属する新上五島町があり、南部に福江島、奈留島、久賀島などを擁する五島市があります。

この南北の位置関係を元に、新上五島町を「上五島(かみごとう)」、五島市を「下五島(しもごとう)」と呼ぶことも。ちなみ上五島と下五島の行き来は、離島らしく「船のみ」です。

一般に「五島」といえば「五島市というひとつの自治体で構成され、その中心に『五島』という大きな島がある」というイメージを持っている人もいるようですが、五島市の中心島は福江島。

五島列島を訪れる人にとっては、このあたりが難しさを感じるポイントかもしれません。

上五島エリア(新上五島町)の島は車で行き来ができます

僕が住んでいる新上五島町には空港がありますが、船でしか行くことができません。

地図をみると「頭ケ島(かしらがじま)」という地域に空港があるため、航空便を探す人もいますが、実は定期便が飛んでいないのです。

町には大小たくさん島がありますが、人が住んでいる「有人島」にはすべて橋がかかっていて、どこへでも陸路で行くことができます。

「それぞれの有人島へ行くにも船が必要」と思っている方もいますが、上五島エリアだけを動くなら車だけでOK。

新上五島町内には路線バスも走っていますが本数が極端に少ないため、旅の時間が限られている方には、レンタカーがおすすめ。

島に知り合いがいる方であれば、送迎してもらうことができますが、特に知り合いがいない方で島内をあちこち回りたい方は、レンタカーが必要不可欠です。

複数ルートあるからこそ難しい。五島〜上五島の移動手段

都会から新上五島町を訪れる方には、空港がある福江島から空路で五島列島入りし、福江島で観光したのち、船で列島北部の新上五島町に移動される方が多いようです。

ここで問題なのが「五島市→新上五島町」のアクセスが、不慣れな方にとっては少々、複雑なこと。

五島市から新上五島町に向かう出発点は福江島・福江港ターミナルのみとはっきりしていますが、以前、Re島ブログ(どう過ごす?島旅力が試される深夜・博多港発〜早朝・新上五島着フェリーを攻略する5つのポイント)でもご紹介した野母商船のフェリー「太古丸」以外では、九州商船という船会社で新上五島町の「奈良尾港」に向かうルートと、五島旅客船という船会社で「郷(ごう)ノ首港」または「若松港」方面に向かうルートがあるのです。

複数あるのは便利ですが、不慣れな人はどのルートを選ぶのがよいか迷ってしまいますよね。

どのルートでも移動はできますが、初めて新上五島を訪れる人には、大きなターミナルがある奈良尾港行きがおすすめです。

少しの難しさは島旅の醍醐味? 難しい時には観光協会まで

五島と呼ばれながらも五島という島がない五島列島だけに、今回ご紹介した内容以外でも、誤解されていたり分かりにくいことは多いと思います。

ですが、こうした分かりにくさも島旅の醍醐味。島旅に向けてルートを一つ一つ確認しながら、ご自身で「旅のしおり」を作り込んでいくのも楽しみかもしれません。

ちなみに、上五島(新上五島町)や下五島(五島市)を旅するには、このサイトの「知っておきたい島事情」「アクセス情報」もご参考いただけます。

それでも難しい時には、観光協会までお尋ねください。