ひと月に35日雨が降る屋久島で知っておきたい「雨の日」が楽しくなるおすすめスポット7選
2019.09.20 (FRI)
標高1800メートル級の山々がそびえる屋久島は雨が多いことでも知られています。そんな屋久島の「雨の日」に訪れたいスポットを地元ライターがご紹介。
(取材・文 屋久島ライター 菊池淑廣)
雨の屋久島こそ、ゆったり島旅を堪能しましょう
「ひと月に35日雨が降る」とは、小説『浮雲』で屋久島をそう表現した林 芙美子の名言。
まさしく屋久島は、日本はもとより世界でも屈指の雨量を誇る島。だからこそ、稀有で豊かな自然が見られるといっても過言ではないでしょう。
そんな屋久島の観光といえば、登山やトレッキングがメインですが、
「雨が降ったら、登山はちょっと……」
「雨だったら、どこで何しよう……?」といった言葉をもらす観光客は少なくありません。
ちょっと待った! 屋久島は山だけじゃないですよ!
雨の日は島旅をゆったりと、そしてじっくり島を味わうチャンスでもあります。今回は、雨でも島時間を堪能できる、そんなおすすめスポットを紹介しましょう。
博物館めぐりは、まさに里のエコツアー。原寸大の縄文杉に会える!? “村センター”の映像は必見!
展示ホールは、海から山頂までの自然の変化を、通路を上りながら体感できる仕掛けとなっています。
無料で解説してくれるアテンダントが常駐していますので、ぜひお願いしちゃいましょう。
<屋久島環境文化村センター>
鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦823-1
開館時間:9:00~17:00(展示ホールへの入場は16:30まで)
休館日:月曜(祝日の場合は翌日。4/29~5/5、7/20~8/31は開館)、年末年始(12/28~1/1)
観覧料:大人520円、高校・大学生360円、小・中学生260円(2019年9月現在)
電話:0997-42-2900
ホームページ:https://www.yakushima.or.jp/static/village.php
ホンモノの縄文杉に会える!? “自然館”は屋久杉の宝庫
館内に入ると、2005年に積雪で折れてしまった縄文杉の巨大な枝が展示されています。
縄文杉に関する詳細かつ豊富な解説は、僕たちガイドも勉強になるほど。もはや縄文杉まで歩かなくとも、その存在感を充分に感じることができます。
団体やグループであればスタッフが解説してくれます(要事前連絡、無料)。
理解を深めるには、ガイドしてもらうのがおすすめです。
<屋久杉自然館>
鹿児島県熊毛郡屋久島町安房2739-343
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:第1火曜(5月、8月は開館)、年末年始(12/29~1/1)
入館料:大人600円、高校・大学生400円、小・中学生300円(2019年9月現在)
電話:0997-46-3113
ホームページ:www.yakusugi-museum.com/
ディープな屋久島が詰まった“歴民館”
縄文時代から現代までの屋久島の暮らしにまつわる民具や文化などを紹介する「屋久島町歴史民俗資料館」。
ディープな屋久島が詰まっていながらも、手づくり感あふれる、どこかほっこりする博物館です。
2019年9月現在、地元猟師らの手づくりによる企画展、「よみがえる罠展」を開催中です。
「昔はこの猿牢でヤクザルを生け捕りにして、上野動物園や鹿児島の平川動物園に送ったそうだよ」といった裏話も。
黒飛さんにいろいろ聞いてみると、ほかにも興味深い屋久島の歴史や文化がたくさん出てきます。ぜひ訪ねてみてはいかがでしょうか?
<屋久島町歴史民俗資料館>
鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦1593
開館時間:9:00~17:00
休館日:月曜、年末年始(12/29~1/4)
入館料:大人100円、小・中・高校生50円(2019年9月現在)
問い合わせ:0997-42-1900
ホームページ:http://www.yakushima-marche.com/cust-spot/5458/
手づくり体験で屋久島の自然に思いを馳せる。 2019年6月オープンの「YAKUSHIMA BLESS」に注目!
屋久島には、屋久杉工芸や陶芸、若者や子どもにも人気の苔玉やローソクづくりなど、様々な手づくり体験を楽しめる工房がたくさんあります。
まずご紹介したいのは、今年6月にオープンしたばかりの「YAKUSHIMA BLESS」。
屋久杉加工販売の老舗「武田館」が運営するだけあって、ワークショップで使用する屋久杉材は、「泡瘤(あわこぶ)」や「虎杢(とらもく)」と呼ばれる一級品ばかり。
しかもワークショップは時間無制限、滞在中はいつでも利用できるので、雨続きの日にはもってこいです。
◆YAKUSHIMA BLESS
鹿児島県熊毛郡屋久島町安房650-18
営業時間:9:00~17:00
定休日:日曜
体験料:選ぶ材によって、2,700円/3,780円/4,860円(2019年9月現在/時間制限なし、滞在中いつでもOK)
電話:0997-46-2899
公式ホームページ:http://www.yakushimabless.jp
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/yakushima_bless/
屋久杉工芸の老舗「杉の舎」が、癒しの体験スペースを新規オープン!
「仙人さんの箸づくり」が人気の屋久杉工芸の老舗、「杉の舎(すぎのや)」。
店主の中島さんの語りを聞きながらの箸づくりでは、「千年のいのち」が刻まれた屋久杉に敬意を払ってノミを入れる、尊い作業に思えるような工芸体験ができます。
トレッキングでは味わうことのできないエコツアーのひとつの形態といってもよいでしょう。
体験は原則予約制ですが、仙人村(宮之浦店)では、雨の日は可能な限り受け入れてくれるとのこと。
白谷雲水峡への道中にあるので、雨で早めの下山となった際は、立ち寄ってみるのもひとつです。
仙人村では今秋、新たな体験施設をオープン予定。
白谷川の清冽な流れと心地よいせせらぎを聞きながら箸づくり体験ができるようになるそうです。
<杉の舎>
(本店)鹿児島県熊毛郡屋久島町小瀬田
(仙人村)鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦白谷橋横
営業時間:9:00~17:00
定休日:不定休
体験料:1,080円(2019年9月現在/所要約50分)※要予約
電話:(本店)0997-43-5441(仙人村)0997-42-1006
ホームページ:http://suginoyas.com/
「Yakushima HIKARI」でつくる海のジェルキャンドルは、子どもにもおすすめ!
特に子どもたちにおすすめしたいのは、「海のジェルキャンドル」づくり。
店長の濱﨑さんが屋久島の海岸で拾い集めたサンゴのかけらや貝殻などを使って、屋久島の透明感のある海を再現することができます。
「屋久島の海での思い出を小さなカタチにして、お持ち帰りください!」と濱﨑店長。
キャンドルが固まるまでは30~50分。カフェも併設していますので、タープを張った中庭のウッドデッキで、雨の中のんびり待つのもいいですね。
<HIKARI>
鹿児島県熊毛郡屋久島町小瀬田413-75
営業時間:10:00~18:00
定休日:火曜
体験料:3,500円(2019年9月現在/所要30~60分)※要予約
問い合わせ:080-6572-8940
ホームページ:https://yakushima-hikari.com/
映画も観られるジェラート&カフェ「そらうみ」
屋久島産食材にこだわった「屋久島ジェラートそらうみ」は、オープン当初から人気でしたが、さらに今年の春に「そらうみシアター」をオープン。
収容人数18名というマイクロシアターですが、7~9月の夏季を除いて月に2~3回、不定期で上映しています。
上映情報はそらうみシアターのフェイスブックページで確認できますが、鑑賞するにはインターネット上のマイクロシアタープラットフォーム「popcorn」への会員登録と予約が必要。
上映がなくても、ゆったりした雰囲気の店内でのんびりくつろげますので、雨の日こそ爽やかなジェラートで島時間を満喫しましょう。
<屋久島ジェラートそらうみ>
鹿児島県熊毛郡屋久島町麦生165-8
営業時間:(4~10月)11:00~17:30(17:15ラストオーダー)、(11~3月)不規則営業
定休日:火・水・木曜(祝日は営業)
料金:その都度異なりますのでご確認ください ※要予約
問い合わせ:080-1345-7063
ホームページ:https://yakushima-gelato.jimdo.com/
そらうみシアターSNSページ:https://www.facebook.com/soraumitheater/
今回は、雨でも島時間を堪能できるスポットを厳選して紹介しましたが、もちろんほかにもたくさんあります。
カフェめぐりをしながら読書に耽るもよし、温泉でまったりするもよし。ちょっとくらいの雨ならば、むしろ森歩きもステキな体験となるでしょう。
屋久島だからこそ、雨も楽しんじゃうくらいの余裕をもつことが、島旅を満喫するコツですよ。
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