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着いた日・帰る日・空いた時間に、屋久島の島旅を充実させる登山&トレッキング”以外”を楽しむ島めぐりプラン

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トレッキングや登山がメインになりやすい屋久島の旅。そんな旅を充実させるには、本当は少なくとも3泊4日、できれば4泊以上の滞在がおすすめです。とはいえ、長期休暇を取るのは難しい現実も。限られた島旅の「隙間」時間を充実させる島めぐりプランを地元ライターが提案します。

屋久島へのアクセス情報はこちら >>

(取材・文 屋久島ライター 菊池淑廣)

着いた日・帰る日・少し空いた時間に楽しみたい3つの島めぐりプラン

屋久島といえば山なので、登山やトレッキングに関する情報収集や計画は、準備万端に整えていらっしゃる人も多くいます。ですが、それ”以外”は、案外ノープランのままいらっしゃる人も少なくありません。

実際、「今しがた屋久島に着いたところなんですけど、どこかおすすめの場所はないですか?」とか、

「明日の昼の便で帰るんですが、観ておくべきスポットはありますか?」などといった質問をされることが多々あります。

 

もちろんあえて計画を立てない気ままな旅も良いですし、現地で得る「生の情報」も有益ですが、屋久島には山”以外”にも見どころがたくさんあります。 

 

そこで今回は、着いた日・帰る日・空いた時間に屋久島旅を充実させられる、島めぐりのプランを紹介します。

いずれのプランも、限られた時間で効率よく移動したいので、レンタカーがおすすめです。

「着いた日」におすすめ。屋久島の神社めぐり

それではまず、「今、屋久島に着いたんだけど.......」という方へのおすすめを紹介します。

屋久島は、古くから「山岳信仰」が根付いている、いわば神々の島です。屋久島に到着したら、まずは島の神々にご挨拶。神社で参拝し「山に入らせていただく」のが理想です。

 

最初に訪れておきたい神社は、島の北東部、宮之浦集落にある「益救(やく)神社」。主祭神は「彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)」で、宮之浦岳(1936m)の山頂にも祀られている屋久島の守護神です。ご挨拶と併せて、登山と旅の安全を祈願しておきましょう。

時間に余裕があれば、「牛床詣所(うしどこもいしょ)」にも参拝するのがおすすめです。山岳信仰における重要かつ神聖な場所で、古くから宮之浦集落の「岳参り(たけまいり)」の拠点にもなっています。

益救神社の宮司さんによれば、屋久島の神々が集まる場所とのこと。しっかりパワーをいただきましょう。

これらふたつの神社は、車で約10分の距離。参拝するだけなら、両方合わせて1時間もあればまわれます。どちらも夏は蚊が多い場所なので、虫除け必携で行くことをおすすめします。

(※屋久島の山岳信仰や岳参りについては、過去記事「『山岳信仰』に見る屋久島の本質と奥深さ<前編>あまり知られていない『島人が山に上らない日』とは?」をご参考ください)

「空いた時間」におすすめ。滝めぐり

次は「少し時間が空いたんだけど......」という方へ。屋久島は、雨の多い「水の島」でもあるので、豊かな水を感じる「滝めぐり」もおすすめです。

島の南東部、麦生(むぎお)集落と原(はるお)集落の境となっている「鯛之川(たいのこ)」の「三名瀑」は、見応えがあり、かつ効率よく観てまわることができます。

上流側から、「千尋(せんぴろ)の滝」、「竜神の滝」、そして海に直接流れ落ちる「トローキの滝」の順で観るのが、個人的にはおすすめです。

 

花崗岩のV字谷を駆け下り、わずかな時間で海まで一気に流れ込む「水の旅」が観られると同時に、屋久島の急峻な岩盤地形を見て取ることができるでしょう。一般的には1時間~1時間半程度で3つの滝を堪能できます。

さらに時間に余裕があれば、観ておきたいのが「大川(おおこ)の滝」。

島の南西部、西部林道手前に位置する、落差88メートルを誇る屋久島を代表する滝で、「日本の滝百選」に数えられる名瀑です。

麦生集落から車で40分ほどかかるので、鯛之川の三名瀑と併せると3時間~3時間半程度の行程になります。

エコツアーの予習・復習にもおすすめ。垂直分布を体感する森めぐり

屋久島の低地は、年間の平均気温が約20℃という亜熱帯性の気候ですが、標高1936メートルの宮之浦岳山頂では、同7~8℃という亜寒帯に近い気候を呈しています。

つまり、標高によって植生が変化する「垂直分布」が顕著に見られる島で、それこそ屋久島が世界自然遺産に登録された重要な根拠のひとつとなっています。

こうしたダイナミックな屋久島の特長も、ポイントを絞れば半日で体感することが可能です。

 

まずは、亜熱帯の森へ。

おすすめは、島の南東部、平野(ひらの)集落にある「サル川ガジュマル」。あまり注目されていないスポットですが、縦横無尽に根を張るガジュマルをはじめ、ヘゴやクワズイモといった亜熱帯性植物が自生するジャングルのような森です。ここも夏は、虫除けを携行することをおすすめします。

そして今度は、屋久杉の林立する冷温帯の森へ。

目指したいのは、車で行くことのできる、樹齢3000年といわれる屋久杉の巨木「紀元杉」。県道屋久島公園安房線を標高約1200メートルまで上っていきます。

 

シダ類が多く交じる常緑の照葉樹林から、次第にスギ、モミ、ツガなどの針葉樹やカエデ類などの落葉樹が交じる森へと、まさしく植生の垂直分布を体感しながらのドライブです。標高約1000メートルのヤクスギランドを過ぎると、スギ、モミ、ツガの巨木が林立するようになり、やがて紀元杉へと辿り着きます。

亜熱帯の森から冷温帯の森まで、片道約1時間の山道ドライブですが、道幅が狭く見通しの悪い箇所も多いので、対向車やサル、シカなどに気をつけながら安全運転でお願いします。

一般的には合計3時間程度の行程です。

あとは自分流のアレンジで、島めぐり

屋久島は大きな島なので、着いた日・帰る日・空いた時間に島をめぐる方法をあらかじめ知っておくと、限られた旅程でも屋久島の奥深さを体感することができます。

もちろん、島旅のスタイルは十人十色。行き当たりばったりの気ままな旅も良いですし、前回の記事「ひと月に35日雨が降る屋久島で知っておきたい『雨の日』が楽しくなるおすすめスポット7選」で紹介した博物館や体験工房、カフェなどをめぐっても良いでしょう。

観光に費やせる時間に合わせて、今回紹介した複数のプランを組み合わせてもいいと思います。

 

「せっかくの屋久島、アクティブに目一杯遊びたい!」という人なら、半日で歩けるトレッキングルートもありますし、リバーカヤックやSUP(スタンドアップパドルボード)など、半日で体験できるアクティビティもあります。

また、一般的には4時間程度の時間を要しますが、「屋久島一周ドライブ」も島全体の雰囲気をつかむにはおすすめです。

ただし、一周約100キロの距離があるので、観光スポットを詰め込んだり、のんびりし過ぎたりすると、宿へのチェックインが予想以上に遅くなってしまったり、帰る日だと飛行機や船に間に合わなかったりする恐れがあります。

 

屋久島は案外大きな島だということを念頭に置きつつ、移動時間には余裕をもって、自分流の島めぐりプランを立ててみてはいかがでしょうか。

 

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