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麦焼酎発祥の地・壱岐島で復活した「日本酒」蔵で醸される美酒「よこやま」を味わう

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博多から船に揺られ約1時間にある壱岐島。ここは酒どころであり、麦焼酎発祥の土地でおいしい麦焼酎をつくる焼酎蔵が7蔵あります。そんな麦焼酎の島で、しばらくの間途絶えていた日本酒づくりを復活させた酒蔵を、地元ライターが紹介します。


壱岐島へのアクセス情報はこちら>>
(取材・文 壱岐島ライター 渡辺菜津美)

麦焼酎の島で復活した日本酒を求めて

壱岐で麦焼酎をつくる7蔵のうちのひとつ、麦焼酎「ちんぐ」をつくる重家酒造株式会社は、2018年に発売した日本酒「よこやま」で、島でしばらくの間、途絶えていた日本酒づくりを復活させました。

繊細でフレッシュな甘酸っぱさのあるフルーティーな味わいが「よこやま」の魅力。プチプチとはじける爽やかな日本酒は人気があり、生酒ともなると島内でもすぐになくなってしまうほどの人気です。

寒さが深まる日本酒シーズンの壱岐島で手に入れたい、とことんこだわり抜いて島で醸された日本酒「よこやま」をご紹介します。

寒くなって始まる仕込み!壱岐島でも始まる日本酒シーズン

朝7時。島の空気が澄み渡るなか、重家酒造に着くと、酒造りの現場は朝が早く、すでに建物の外側にお米のいい香りが漂っていました。

新築された重家酒造の日本酒蔵で最も気を使っているのが「清潔」。蔵人が「蔵の中を常に清潔にしておくこと。菌が繁殖しないように徹底して清掃をしています」というほど、とても繊細なため通常は見学できない場所ですが、この日は特別に中を見せてくださいました。

この日、蔵を案内してくれたのは、重家酒造専務で杜氏の横山太三さん。

仕込みに使っているのは、磨き上げられた最高峰の山田錦の酒米で、壱岐産。酒米を蒸しあげた後、温度を下げて大きなタンクへ。

「三段仕込み」の、麹と酵母とお米、そして蔵で汲み上げるミネラル豊富な地下水でもろみを仕込む工程がてきぱきと無駄のない動きで行われていました。

徹底された温度管理や導線、清潔さを保つために考えつくされた蔵は、すべては最高のお酒を作るためのもの。

基本の酒造りの工程をおこなう中で、作業を効率化できる機械を導入したり、発酵の度合いを細かくデータ分析していくことなど、安定しておいしいお酒をつくるための最新の技術が取り入れられた裏側を案内してくださいました。

最新の設備を備えつつも、やはり「味を決めるのは杜氏」という横山さんは、その仕事を「わが子が熱を出したときに、数時間おきに体温を測ったり様子を見たりする感覚」と表現。昼夜問わず手塩にかけた酒造りは、春先まで続くそうです。

重家酒造株式会社> 

本社(焼酎蔵) 0920-44-5002 ※焼酎蔵の見学についてはお問い合わせください
横山蔵(日本酒蔵) 0920-40-0061 ※見学は行なっていません
営業時間 8:00~17:00
定休日 日曜日・お盆・お正月
ほームページ:http://www.omoyashuzo.com/
※仕込みの全工程や、重家酒造の日本酒蔵ができるまでの詳しいお話はこちらもご覧ください

最高のお酒を、最高の呑み方で

壱岐産の日本酒が生まれる現場をご覧いただいた後は、やはり味わってみたいもの。続いては、日本酒「よこやま」の最高の呑み方をご案内します。

日本酒「よこやま」は、生酒と火入れと、更に酵母によって数種類のラインナップがあり、それぞれラベルの色で分かるようになっています。

初めて飲む方や迷っている方へのおすすめは純米吟醸の生酒、「よこやまSILVER7生」。マスカットを感じる甘酸っぱくてプチプチ弾けるお酒。あまり日本酒を飲まない、という方もするっと飲める味わいです。

他にも、青りんご系や、パインやバナナの香りがするお酒があり、とてもフルーティー。横山さんに伺ったベストな飲み方は、「5度以下にキンキンに冷やして、日本酒のグラスではなくワイングラスで飲むこと」だそうです。

日本酒といえばお刺身にお魚の煮つけ…….などと想像するところですが、白身魚のカルパッチョやクリームパスタ、ステーキなど洋の食事と一緒に味わうのもおすすめなんだとか。

壱岐島の米と水を使い島で醸された「よこやま」を、壱岐牛のステーキと一緒にいただくなんて、スペシャルなひとときになりそうです!

島のお宿や飲食店でも飲むことができますので、ぜひ「よこやまのお酒ありますか?」と尋ねてみてくださいね。

日本酒シーズンのみの期間限定も

冒頭で「生酒は島内でもすぐになくなるほど人気」と書きましたが、期間限定の生酒は、見つけたらぜひ手に入れてたいものです。

生酒は例年、11月頃から順次発売されるとのこと。全国で販売されているお酒ですが、やはり地元壱岐島内では発売と同時に最速で並びます。

私は昨年、「よこやま」の生酒を求めて3店舗ほどまわったこともあるほど島内でも人気なので、タイミングよく出会えたらラッキーかも? 

「よこやま」のお酒は管理が難しいので、取り扱えるお店が決まっています。島内ではこちらの販売店で購入することができるので、ぜひチェックを。

壱岐で「よこやま」を購入できるお店

1件目は、郷ノ浦町の中心部から、港へ通じる湾に沿った道沿いにあるのが林田酒店です。港からは歩いて10分ほど。

店主の林田増孝さんは、日本酒きき酒士でもあります。日本酒のみならず、壱岐焼酎についても、それぞれの蔵のお酒の味の特徴や酵母のこと、それぞれのお酒に合うお料理やデザートまで幅広い知識をお持ちで、お酒好きなら、ついつい長居してしまうかもしれません。

重家酒造の焼酎「ちんぐ」の誕生秘話などにもお詳しく、気になる方はぜひ訪ねてみてくださいね。

<林田酒店>
長崎県壱岐市郷ノ浦町郷ノ浦190-5
電話 0920-47-0225

2軒目は、地元の人に「ヤマスト」の愛称で呼ばれているのが郷ノ浦町にある島のスーパー「スーパーヤマグチ」です。

ずらりと並ぶ壱岐焼酎コーナーはもちろんのこと、産直のお野菜やお菓子コーナーもあるので、観光客の方がお土産として壱岐の食材とともに配送することも多いといいます。「よこやま」の品揃えも豊富で、専用の冷蔵庫があるほど。

どれにしようか迷ったときは、お酒を担当している専務の山口浩司さんが相談に乗ってくださいます。

<スーパーヤマグチ>
長崎県壱岐市郷ノ浦町永田触268
電話 0920-47-5560
営業時間 7:00-23:00

 

他にも壱岐島内の以下のお店で取り扱いがありますので、ぜひチェックを。

郷ノ浦町 ナガオカ・長島酒店・エレナ・あまごころ本舗・久原酒店・松尾酒店・今西酒店

石田町 江川酒店・松尾商店

芦辺町 森山酒店・川添ストアー

勝本町 白川重家・川村酒店
最後に、横山さんがすすめる『よこやま』と一緒に楽しんでほしい壱岐の肴」は、粒うにや干し物とのこと。壱岐島での旅の思い出とともに、おいしいお酒と肴も持って帰ってくださいね。