Re島ブログReto-Channel Blog

対馬といえばツシマヤマネコ。世界中でここだけのヤマネコに会える島旅のススメ

  • はてなブックマークに登録
  • Pocketに保存する
  • LINEに送る

福岡空港からわずか35分で渡島できる対馬は、独自の自然が息づく島です。今回は、対馬に暮らす生き物のなかから「ツシマヤマネコ」をご紹介します
 

対馬へのアクセス情報はこちら>>
(取材・文 対馬ライター 佐々木達也)

ツシマヤマネコを探す、対馬の旅へ

大陸と日本の間に位置する対馬で、世界中のどこでもない対馬固有の動物といえば「ツシマヤマネコ」です。

今から10万年から1万年前の間、氷河期で大陸と九州が地続きだった頃に、大陸から対馬にやってきたベンガルヤマネコの亜種で、海水面が上昇して島となった対馬にそのまま残ったとされています。

大きさは、皆さんの近くにいるイエネコとほぼ同じ。ですが、額にある特徴的な縞模様や、「虎耳状班(こじじょうはん)」というトラやライオンなどのネコ科の猛獣に見られる耳の後ろにある白い斑点模様など、イエネコとは違う特徴があります。

昭和46年に国の天然記念物に指定され、平成6年には絶滅の恐れのある種としても指定されたツシマヤマネコは現在、対馬島内で保護活動が行われています。

ツシマヤマネコって会えるの?

対馬に行くなら、ツシマヤマネコに会いたい!

と考える方も多いと思いますが、現在、対馬に生息するツシマヤマネコは、70頭から100頭ほど。

さらに夜行性でとても警戒心の強い性格のため、地元の人でもまずお目にかかれない、とてもレアな存在なのです。

対馬に住んで10年の私も、野生のツシマヤマネコを見たのは1度だけ。

稲刈り前の水田で悠々と歩く姿を目撃しました。稲刈りを迎える9月から10月初旬は、彼らの食料であるネズミやカエルなどの小動物が水田に集まるので、見かけられる確率も高くなります。ツシマヤマネコは、自然が豊かな里山で、人と共生している生き物でもあるのです。

ネコ好き、自然好き、島好きなら一度は見てみたいツシマヤマネコ。そんな皆さんの願いをかなえてくれるのが「ヤマネコ探索ニャイトツアー」です。

ツシマヤマネコ探しに、いざニャイトツアーへ!

今回は、この「ヤマネコ探索ニャイトツアー」がいかなるものか、実際に同行してみることにしました。

ツアー工程は1泊2日(ですが、私は対馬に住んでいるので自宅から向かいました)。

ヤマネコが多く生息する上県町佐護地区の水田地帯などで長年、調査などを行ってきたガイドさんが、車で移動しながらヤマネコを探すというニャイトツアーでは、その発見率がなんと80%! 期待が膨らみます。

しかし。同行させていただいた日は、数日前の台風による風や雨の影響で、木々が流れ込んだり倒れたりして、かなりコンディションが悪く、なかなか見つかりません。

探索開始から2時間が過ぎ、今日は残念ながら見つからないかも.......とあきらめかけた時.......いた!

水田近くの草むらにいた子猫と思しき、ツシマヤマネコをガイドさんが発見し、近くへ行くも草むらの中へ入ったようでした。

条件がよいときは、車を停めてじっくり観察できる時もあるとのこと。やはり自然相手ですから、こちらの思うようにはいかないのもまたよいところではないでしょうか。

ツアーの全行程には、ツシマヤマネコの探索だけでなく、ツシマヤマネコの生態を知る学びや、ヤマネコとかかわる対馬の人たちを訪問するなどが盛り込まれ、ツシマヤマネコや対馬をたっぷり知ることができる旅になっています。

なお、このツアーの開催は9月、10月のみ。来年の秋にぜひ、お申し込みください。

猫好き必見のツシマヤマネコグッズ

ツアー開催まで待てない!という皆さんにはこちらを。

ツアーが行われる佐護地区では、ツシマヤマネコにやさしい米作りを行っていて、ツシマヤマネコ米として販売されています

佐護地区のお隣、上県町佐須奈地区にあるサステナブルショップMIT佐須奈店には、ツシマヤマネコをモチーフにデザインされた袋に詰めたツシマヤマネコ米のほか、ツシマヤマネコにちなんだグッズが所狭しと並んでいます。
ツシマヤマネコがデザインされた公衆トイレや、歩道の石畳もある佐須奈地区は、とってもヤマネコ愛にあふれた地区でもあります。

最後に、ツシマヤマネコと会えるスポットへ......

最後に、ツシマヤマネコを知るうえで忘れてはいけないのが、環境省対馬野生生物保護センターです。

ここでは、野生でケガをしたツシマヤマネコの保護や野生復帰の支援、ヤマネコについての普及啓発などを行っていて、館内ではヤマネコの生態や生息する自然などについて学ぶことができます。

ここではツシマヤマネコの展示も行われていますが、先代のツシマヤマネコが天国に旅立ったことでしばらく展示が中止されていました。

しかし、この11月にニューフェイスのツシマヤマネコが登場! 展示が再開されました。

野生生物保護センターではツシマヤマネコに会うことができますので、皆さんもぜひ会いに来てくださいね。
(なお、ツシマヤマネコの体調や時間帯によって公開が中止される場合もありますのでご注意ください)