2店ともに創業半世紀以上!福江島の中心部で長年守り続けられてきた味とこだわりの詰まった老舗ラーメン店へ
どこの地域にも、その土地に根付いて長年営業されている、「老舗」と言われるお店があります。中には老舗のお店に訪れることを楽しみの一つにされる旅行者の方も。今回はそんな「老舗」と呼ばれる福江島のお店を地元ライターが紹介します。
(文・五島市ライター 山内創楽)
こだわりは「全て手作り」。創業60年を越える老舗店。
五島市の中心島・福江島の中心にはさまざまなお店があります。
そんな福江島の老舗のなかから、最初にご紹介するのは、「ザ・ラーメン 来々軒」さんです。
スープはもちろん、麺も取り寄せではなく手打ち、チャーシューやラードまで手作りという驚きのこだわりです。
豚骨といえど軽めのスープは非常にあっさりしているので、とても食べやすく、手打ち麺をするすると食べられます。
しかし、あっさりとした中に、しっかりとした豚骨の味があるために、食べ終わると十分な満足感に包み込まれる、絶妙なバランスの取れた一品です。
その他にも、ちゃんぽんや皿うどんなど、長崎の定番料理が楽しめます。
また、皿うどんといえばパリパリの麺ですが、長崎ちゃんぽんの麺を使った、太麺皿うどん(パリパリじゃない麺)や皿うどんも味わえますので、ぜひ一度、味わってみてください。
取材が終わるころ「親がやってきた以上に、二代目は頑張らないかん。そういう気持ちで頑張ってきた」とラーメンにかける思いを聞かせてくれた平井さん。
「全て手作り」だからこそ成せる、老舗店の職人の丹精込めて作られる一杯を、お楽しみください。
<ザ・ラーメン 来々軒>
住所 長崎県五島市中央町5-24
TEL 0959-72-2609
席数 44席
営業時間 10時~20時(不定休)
福江島に到着した方を迎える「懐かしの豚骨ラーメン」。
今年で創業の1967年から今年で丸52年となった宝来軒。現在の二代目、山口善人さんが初代のお父さんからお店を引き継いでからは23年になります。
実は山口さんは子どものころ、自分の家がお店をやっていることが好きではなかったそう。
当時はお店の二階に家族で暮らしていたそうですが、1階のお店が忙しいとお客さんを2階の自宅の中にも入れていたので、お客さんと一緒に掘りごたつでご飯を食べることも少なくなかったとか。
その頃は「絶対こんな商売したくない」とその頃は思っていたという山口さんは高校卒業後、親に隠して大阪でサラリーマンに就職。紆余曲折を経て、宝来軒を引き継ぎ、お父さんの「絶対に味は変えるな」という言葉を受け止め、現在に至るまでその味を守り続けています。
そんな「宝来軒」で、初代から続く伝統のラーメンは「懐かしの豚骨とんこつラーメン」。
こだわりのスープは、寸胴鍋ではなく、羽釜を使って作られます。
365日、毎日火を通し続けるこのスープは、どこか懐かしく、優しさのある味わい。ガスではなくバーナーコンロを使用して茹で上げられた麺との相性が抜群です。
朝は毎日ラーメンを食べ、味をチェックするという山口さん。「大変だけど、だからこそ続けられてきた。やっぱりスープが一番大事」と話す通り、その想いがスープの味からも伝わります。
山口さんのイチオシはラーメン+いなり寿し。
一見意外ですが、常連さんは必ず頼む組み合わせです。
また、30年以上変えていないというお値段は豚骨ラーメンがなんと一杯500円。
福江島に着いたらまずは宝来軒で、懐かしの豚骨ラーメンをいなり寿しをお楽しみいただくのはいかがでしょうか。
<宝来軒>
長崎県五島市東浜町1-9-15
TEL 0959-72-4351
営業時間 7時~17時(月曜定休)
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