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目指すはユーチューバー!? 動画をつかって上五島の「塩」の魅力を伝える男性とは

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五島列島・新上五島町には、動画配信で「塩」の魅力を伝える男性がいます。にわかに注目を集める島のユーチューバーの元へ、地元ライターが伺いました。

新上五島町へのアクセス情報はこちらから >>

(取材・文 新上五島ライター 竹内章)

上五島で塩と動画をつくる男性とは?

小学生が「将来つきたい職業ランキング」で上位に食い込むなど、子供に大人気のユーチューバー。

動画人気は子どもに限りませんが、僕が暮らす長崎県の離島・新上五島町にも50代半ばで動画の魅力を知り、配信に力を入れている製塩業の男性がいます。

目指すはユーチューバー!? 人気グルメ雑誌「dancyu(ダンチュウ)」にも登場し、「動画配信は島との相性もいい」と力を込める男性の取り組みをご紹介します。

知らぬ間に火がついていた「塩」の動画

新上五島町で製塩業を営む小川邦夫さん(57)が、何年も前に何気なくブログにアップした動画の視聴数が急増し、1万件を超えていることに気が付いたのは今年春のことでした。

「動画を観た」という人からの塩の注文がきっかけ。動画は「国内産の塩の違い」がテーマでしたが、どこで火が付いたのか健康志向の高い人の間で広まっていたようです。

「動画へのコメントを見るうち、塩に関する情報発信を通じて人の役に立てれば、と動画投稿に力を入れるようになった」と小川さん。

2019年11月時点でユーチューブに投稿した動画はいつの間にか40本以上。ニッチな分野にも関わらずチャンネル登録者数は530人超に。内容は小川さんが手掛ける海水を原料とした塩「海水塩」の作り方から、塩に関する豆知識などが中心となっています。

昔ながらの製法で行う塩づくり

小川さんは、熊本県出身の移住者。2000年春に、妻と3歳の長男と一緒に新上五島町に移住しました。

ちょうど塩の専売制度が廃止され間もないころで、知人らが製塩業に乗り出したこともあり、自身も塩づくりへの挑戦を決断。以来、塩で家計を支えてきました。

原料は、島で汲んだ澄んだ海水。薪でじっくりと炊いて水分を蒸発させ、塩を結晶化させる昔ながらの製法を採用しています。

1人でもできる塩づくりは、人とのかかわりから生じる無用なストレスもなく、小川さんが望む生活スタイルにマッチしていた、といいます。

人気動画を参考に動画づくりを研究

動画づくりは、最初はなかなかコツがつかめず苦労したそうです。

「国内産の塩の違い」動画はその後もグングン視聴数が増え4万件を突破しましたが、新規投稿動画は思ったように視聴数が増えません。

そこで、いろいろな人からアドバイスをもらい、数十分あった尺を5分程度に短くしたり、タイトルやテロップを入れたりと試行錯誤。著名ユーチューバーの動画も観て研究を重ねたといいます。

営業を兼ね、もともとブログや紙媒体を通じ情報発信を続けていた小川さん。動画の魅力について、文章を書くより手軽であることや、メディアを通さず幅広い人にダイレクトに情報を発信できること、などを挙げます。

海に囲まれている島は、海水を原料とする塩づくりと相性がいいと言われますが、小川さんは「自分の口で直接情報を伝えたい場合、船であちこち出かけなくてもいい動画は、島暮らしではとても便利。武器になる」と強調します。

今後は、塩に限らずさまざまなテーマでの動画配信に力を入れたいと話し、ますます意欲を高めています。

観光地をめぐる旅ももちろん良いですが、面白い人との出会いもまた旅の醍醐味。新上五島を訪れた際には、ぜひ小川さんの塩工房にも足を運んでみてはどうでしょうか。

まずは、小川さんのYouTubeチャンネル「五島のうみしお」にアクセスを!