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島旅で遺跡を発見?! 約400カ所の遺跡が点在する対馬で太古の歴史にひたる島時間

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福岡空港からわずか35分で渡島できる対馬。南北約82キロメートルの島には、歴史好きにはたまらない魅力が随所に隠れています。今回は太古の時代に思いを馳せることのできるマニアックな島旅を、地元ライターが案内します。

対馬へのアクセス情報はこちら>>

(取材・文 対馬ライター 佐々木達也)

太古の対馬を楽しむ島旅へ

九州でも最も北に位置する対馬は、1年を通して九州本土よりも1〜2度気温が低い島ですが、冬は大陸から吹いてくる冷たい季節風により体感温度はさらに低くなります。

そんなに季節は屋内で過ごしたいところ。しかし、あえて冬の時期だからこそ行きたいスポットがあります!

それは「遺跡」。

 

対馬は、大陸との交流の長い歴史があるため、遺跡もそこにまつわるものがたくさんあります。長崎県内にある登録遺跡のうち、1割にあたる約400カ所が対馬に存在するという遺跡の島なのです。

草が枯れ木の葉が落ちる冬の時期は、土の中や地面にある遺跡を探したり見学するのにぴったりの季節です。また暖かい季節にはやっかいな虫との遭遇率もかなり低くなります。

 

数ある対馬の遺跡群の中から、今回は、対馬の北部にある3カ所の遺跡をご紹介します。

案内をお願いしたのは、趣味で遺跡巡りを行っている長﨑章さんと、娘の菜々子さん。

長﨑一家は、古いものが好きだったお父さんの影響を受けた章さんと、夏休みの自由研究をきっかけに小学2年生から研究をしている奈々子さんという、考古学親子です。

これまでもふたりで多くの土器や石器を発見したり、新しい遺跡を見つけたりしています。

島の北東部、舟志湾(しゅうしわん)の奥に位置する「朝日山遺跡」は、小高い丘の上に石棺墓と呼ばれる、石を組み合わせて造られたお墓があります。

5世紀後半に作られたと考えられていて、発掘調査で出土した土器には、朝鮮半島の土が使われているものが多かったそうです。

島の北の玄関口、比田勝(ひたかつ)港に近い古里(ふるさと)地区には、港を見下ろす小高い丘に「塔の首遺跡(とうのくびいせき)」があります。

ここは弥生時代の後半に作られた墓。50年ほど前に島の小学生が偶然発見した遺跡です。

遺跡について、あれこれ説明をしてくれていた長﨑さん、おもむろにそばに咲いていたヤブツバキの花をもぎ取ると、花びらの下の方を口に!

たまった蜜を吸いとるのだそうで、私もやってみると、自然のほのかな甘みが口の中に広がりました。冬の遺跡巡りならではの楽しみです。

最後に向かったのは、さらに北上した豊(とよ)地区にある「シレンナー遺跡」。

ここは数年前、長﨑さん親子によって発見された場所です。現在の集落から岬へ向かい、林を抜けたところにある海岸一帯が遺跡です。なんの変哲もない海岸と思われる場所ですが、よく目を凝らして斜面を観ると.......土器のかけらが顔を出していました。

さらに、海の近くには、縄文人が刃物などとして使っていた黒曜石のかけらがたくさん落ちていました。これは雨や波で土が削られ、中にあったものが水で流されたのだそう。

長﨑さんによれば、黒曜石は対馬では採れなかったので、昔の人が使っていた黒曜石は九州で採れたものだったとのこと。

飛行機も大きな船もない7000年以上も前に、対馬や九州、大陸に住む人たちは、小さな船に乗って荒波を北へ南へと渡っていたんですね。

ちなみに、今回、訪ねた遺跡は2つとも、九州や朝鮮半島に由来する副葬品が出土していることから、それぞれの地区を治め、海を渡って交易をする事ができた位の高い人物の墓と考えられているそうです。

皆さんも教科書だけではわからない、肌で感じる歴史の旅に出かけてみませんか?

対馬島内には3カ所の郷土資料館があり、島内各地の遺跡から出土した遺物が展示されています(詳しくは対馬市ホームページ郷土館・資料館」情報をご覧ください)。また、遺跡に関する情報は長崎県のホームページ「長崎の文化財」をご覧ください。

なお、遺跡は国民共有の財産として保護されていますので、傷つけたり、勝手に持ち帰ったりはしないようにしましょうね。


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