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コロナ禍に見舞われた2020年。「3密」を避け長崎・五島列島の新上五島町で「リモートワーク」に初挑戦!

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 2020年、突如世界を襲った新型コロナウイルス。「100年に一度の厄災」とも言われるこの新たな感染症は、島の人々の暮らしにも大きな影響を与えています。今回は、島を舞台として、コロナ禍により注目を集めた「リモートワーク」に地元ライターが挑んだ話をご紹介します。

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島を舞台としたリモートワーク「在島ワーク」メリットとデメリットを体験

 新型コロナウイルスの影響により、いわゆる「3密」を避けるため、国内でも急速に広まりをみせた「リモートワーク」。
 僕は普段、人と直接会って話を聞くスタイルの仕事をしていますが、感染拡大防止のためリモートワークを活用せざるを得なくなりました。
 新上五島町を舞台とした「在島ワーク」のメリット、デメリットを探りました。

(取材・文 新上五島ライター 竹内章)

Web会議システムによる島での初リモートワーク 前途多難な船出に

 「えー、もしもし? 聞こえますか? あれ、おかしいな……」。 

 パソコンのモニター越しに相手の顔は見えているのに、こちらの音声が届かず四苦八苦していると「チャット機能」で相手からメッセージが届きました。

 「音声がミュートになっています! 解除してください!」

   2020年春。Web会議システムを使った島での初リモートワークは、前途多難な船出となりました。

国の緊急事態宣言を受け、突如始まった「在島ワーク」

 僕は、長崎県・五島列島の新上五島町という島に自宅があります。 

 本業はフリーランスのライターですが、国が全国に設置している「よろず支援拠点」という経営相談所の長崎の拠点でも、経営コンサルタント的な仕事をしています。

 いずれも人に会って話をする業態ですが、新型コロナウイルスの感染拡大防止を受け2020年4月以降、「リモートワーク」を導入せざるを得なくなりました。

カギを握る通信環境 光回線が利用できない自宅エリア 

 自宅でのインターネット回線といえば、一般には光回線が主流。ですが、新上五島町では2020年7月時点、島全域で光回線が利用できるわけではありません。

 僕の自宅は、島の中心部から車で約20分の場所にあり、ここでは「ADSL」が使えるのみです。

 ADSLって、若い方は知っていますか? 一昔前のインターネット回線で、昔ながらの電話回線を使ったもの。

 光回線と違い、基地局から遠いほど通信スピードが落ちるほか、ノイズを起こしやすいため安定性に難があります。ルーターなどの必要器具も新品が売っていなくて、中古品をネットでようやく購入した経緯がありました。

Web会議システム利用者は、事前の通信環境調査が必須

 僕がリモートワークで利用したのは、Web会議システムの「Zoom」です。

 様々な要素が関係するので何とも言えませんが、結論から言うと、ADSLでも十分、利用可能でした。

 ただ、地理が影響しているのでしょうか、僕の自宅に限れば映像が乱れることもそれなりにあり、少しの映像遅延もはばかられる大切な会議などでは使いにくいのが本音。

 大手移動体通信事業者のWifiサービスもありますが、島では通信事業者によっては電波がつながらないエリアも多いので、事前確認が必要です。

 いずれにせよ、島で僕のようにWeb会議システムを利用してリモートワークをしようという人は、まず通信環境を下調べすることが必須だと分かりました。

 ちなみに、新上五島町では2020年度、NTT西日本と連携し、町内全域で光ファイバーによるインターネット接続サービス「フレッツ光サービス」が利用できるよう、光ファイバーの整備を進める予定です。これでリモートワークの基本的な環境が整いそうです!

船での移動を考慮すると、島と相性がいいリモートワーク 

 リモートワークを2020年4月から2カ月ほど続け、一番実感できたメリットは「移動の手間が省ける」ということです。

 僕の島から本土へは、船でしか行き来できません。片道の所要時間は、高速船で約1時間半、フェリーで2時間半程度。

 仕事で本土に移動することも頻繁にありますが、天候によっては海が荒れ船が欠航するケースもあり、神経を使います。その点、移動で気をもむ心配がないリモートワークはメリットを実感できました。

3密とは無縁! 仕事の合間を縫って釣りに出撃

 島でのリモートワーク勤務の合間を縫って、趣味の釣りにもよく出かけました。

 島では、独りで屋外のアクティビティに従事する限り、3密とは無縁。釣り場も、都市部近郊のように数メートルおきに釣り人が並ぶこともないので、感染の心配もありません。

 最近は仕事で島外に出張することも多く、なかなか釣りに行けない状況が続いていたので、「在島ワーク」のおかげで趣味を満喫することができました。これぞ島のリモートワーク、という感じがします。

 コロナが引き金となり、半ば強制的に取り組んだ島リモートワーク。

 個人的には、島での働き方や、島暮らしのメリットについて考え直すいいきっかけになったと感じています。

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