Re島ブログReto-Channel Blog

竈門神社に霹靂神社、キリスト教徒を祀った神社まで、神社だらけの島「対馬」

  • はてなブックマークに登録
  • Pocketに保存する
  • LINEに送る

福岡空港からわずか35分で渡島できる対馬。

対馬は、九州最多の29社の式内社をはじめ、数百の神社や祠が点在する神々の島とも言えます。

(取材・文 対馬ライター 佐々木 達也)

対馬へのアクセス情報はこちら>>

 

おなじみの神社から、対馬独自の信仰まで、奥が深すぎる対馬の神社

大人気漫画「鬼滅の刃」の聖地として多くの参拝客が訪れている大宰府の竈門(かまど)神社。

連日報道されるニュースを観ながら、「無数の神社や祠がある対馬なら、竈門神社もあるんじゃないか⁉」そんな軽い気持ちで調べてみたら・・・ありました。竈門神社!

対馬の中央に位置する、豊玉町の仁位地区にある和多都美御子神社。

ここは、かつて仁位天神宮(仁位天満宮)と呼ばれていて、1349年に、この土地に館を開いた、仁位(中村)宗香(にい そうこう)が大宰府から天満宮を勧請したと考えられています。江戸時代は対馬藩主の名代が祭りに参詣するなど、大変な賑わいだったそうです。

 

和多都美御子神社の横にあるのが豊満宮です。

ここでは、竈門神社の別名豊満宮の名で呼ばれています。

 

そしてもう一つ、登場人物の一人が繰り出す技と同じ名を持つ「霹靂(へきれき)神社」。

上対馬町大増地区の舟志湾の奥に位置する神社は、雷大臣命(いかつおみのみこと)らが祀られていています。

本殿の周囲には、古墳時代の石棺墓群(朝日山古墳)があり、昭和23年に行われた調査では、朝鮮半島由来の出土品などが発見されています。

朝鮮半島に近く天然の良港を目の前に持つこの地に豪族がいたことを示しており、古墳時代の豪族「中臣氏」の祖とされ、百済の女性との間に子どもを持った雷大臣命がこの地に祀られているのも、なんだか関連がありそうです。(ちなみに対馬に霹靂神社は、もう一か所あります。)

 

対馬には、天満宮のように島の外にある良く知られた神社も多く、昔から対馬にある神社を含めると、膨大な数になります。

江戸時代に対馬藩三代藩主・宗 義真(そう よしざね)が調査した神社・祠の数は455社、同じ場所にまとめたりすることでその数は減りましたが、現在でも200社以上はあるという、神々が密集する島なのです。

 

対馬の人たちは古代から様々なものを信仰の対象に、山そのものを神様として祀ったり、海岸に多くの神社を作ったりしてきました。

船を使い大陸と日本本土を行き来した人たちは、危険な航海の無事を祈るため、多くの神々に祈りを捧げていたのではないでしょうか。

 

神様はクリスチャン!?悲劇のお姫様が祀られる神社

厳原町にある厳原八幡宮神社には、敷地内にいくつかの神社がありますが、その中にある今宮若宮神社に祀られているのは、戦国時代から江戸時代初期に対馬を治めていた宗義智(そう よしとし)の正室だったマリア。なんとキリスト教信者なんです。

戦国大名小西行長の娘だったマリアは、宗義智の元へ15歳で嫁ぎます。豊臣秀吉による政略結婚だったものの、宗義智も洗礼を受けるほど、二人は強い絆で結ばれていました。しかし、関ヶ原の合戦の翌年、宗家を守るために離縁してしまいます。その後、長崎の修道院で亡くなったマリアの霊を慰めるために対馬の人たちがこの神社を建てたのでした。

 

他にもいろんな神社がありますが、話し出したら止まらないのでこのあたりで。対馬に来てその雰囲気を感じていただいた方がよさそうです。

 

▶対馬の神社についてのガイドマップはこちら

https://www.tsushima-net.org/wp-content/uploads/2020/08/tsushima_shrine_guidebook.pdf


Re島を更に詳しく