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山に登らなくたって映え写真は撮れる! 屋久島の「裏・絶景」10選【山と森編】

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世界屈指の美しい自然を有する屋久島は、「映え写真」がザクザク撮れる絶景の宝庫。

その多くは山の奥深くにありますが、本格的な登山をしなくても、映え写真が撮れる絶景は山ほどあります。

ここではガイドブックにあまり載らない、手軽に見ることのできる屋久島の「裏・絶景」を、「山・森編」と「海・川編」の2回に分けて紹介。今回は、山と森の絶景5選です。

(取材・文 屋久島ライター 菊池淑廣)

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「ウィルソン株」や「白谷雲水峡」だけが絶景じゃない!

屋久島を代表する映え写真スポットといえば、切り口がハートに見えるという「ウィルソン株」。

シーズン中は、写真待ちの行列ができるほどの人気スポットです。

 

ほかにも縄文杉や映画『もののけ姫』のイメージが定着した白谷雲水峡などがありますが、これら有名な絶景スポットの多くは山の奥深くにあり、本格的な登山を伴って初めて出会える風景です。

 

屋久島=登山というイメージが先行して、「私にはちょっとムリ……」などと思いとどまってしまう人も少なくありません。

 

 

でも、ちょっと待った!

 

屋久島の絶景は、何も山の中だけにあるわけではありません。本格的な登山をしなくても映え写真が撮れる絶景は、それこそ山ほどあります。

 

メジャーな絶景スポットはさておき、ガイドブックにあまり載らない、地元ガイド選りすぐりの「裏・絶景」を紹介しましょう。

 

屋久島

神かあるいは物の怪か!? 森を徘徊する「アコウ」の怪物

宮之浦(みやのうら)集落の奥まった場所、龍神杉登山口へと続く神之川林道入口から4~5分ほど車で走った森の中に、突如モンスターのような巨木が地を這うようにして現れます。

 

その姿は、まさしく森を徘徊するダイダラボッチのよう。

 

見る角度によっては、神に見えたり、あるいは物の怪に見えたり……。あり得ないようなバランスで自立している何とも奇妙な「アコウ」の巨木です。

山の奥へ踏み入らなくとも、『もののけ姫』の世界観を垣間見ることができる絶景スポットといえます。

 

車でアプローチできますが、道幅も狭く、舗装されていない林道ですので、慎重な運転を心掛けてください。

屋久島

亜熱帯らしいジャングルの森、「サル川ガジュマル」

屋久島の森といえば、屋久杉や苔の森のイメージが強いですが、亜熱帯のジャングルもまた、屋久島の本来的な姿といえます。

 

安房(あんぼう)集落から南へ10分ほど車で走った平野(ひらの)集落にある「サル川ガジュマル」は、ワイルドな雰囲気を漂わす僕のお気に入りの場所のひとつ。

 

僕のカメラマンとしての仕事のひとつ、ウェディングのロケーション撮影でもしばしば利用する森で、縦横無尽に張り巡らされたガジュマルの根の上にちょこんと座れば、映えること間違いなしです!

屋久島

麓から間近で望む、迫りくる岩峰が圧倒的な「モッチョム岳」

屋久島の南部、原(はら/方言読みは、はるお)集落から尾之間(おのあいだ)集落にかけて車を走らせていると、ひと際目立つ岩峰が目に飛び込んできます。

 

海岸近くから一気にそびえ立つ、標高940メートルの「モッチョム岳」です。

 

どこから眺めても惚れ惚れしてしまう迫力ある山容は、思わず写真に収めたくなりますが、できるだけ接近して山頂を捉えれば、また違った映え写真が撮れます。

 

それならば、県道77号線の山手を通るモッチョム農道、二又川を渡る「モッチョム橋」付近がおすすめ。

 

モッチョム岳の峻険な表情が際立ちます。秋は「ヤクシマオナガカエデ」の紅葉が彩りを添えてくれるので、いっそう映えます。

屋久島

西部林道から仰ぎ見る、世界遺産の森と「国割(くにわり)岳」

海岸線から世界自然遺産に登録されている屋久島の西部地域。そんな貴重なエリアを車で走ることができる西部林道は、次々に絶景が展開するおすすめのドライブコースです。

 

森の切れ間からコバルトブルーの東シナ海が見え隠れするのを眺めつつ、照葉樹のトンネルを爽快に走っていると、随所でヤクシカやヤクシマザルといった野生動物が現れます。

 

山の映え写真が撮れるポイントは、西部林道の中ほど。標高1323メートルの「国割岳」が望める場所です。

 

海岸線から標高が上がるにつれ、照葉樹林に針葉樹が混じってくる植生の「垂直分布」が展開する風景と、花崗岩が剥き出しになった国割岳の風景は、屋久島の成り立ちを物語る、世界自然遺産たる絶景といえます。

西部林道は道幅が狭く、観光バスも通るので、通行の妨げにならない安全な場所に車を停めてから、じっくりカメラを構えましょう。

屋久島

素朴な人里と壮観な「永田岳」が調和する絶景

屋久島の中央部にそびえる標高2000メートル近い山々を奥岳と呼びます。

 

そのほとんどは、麓から望むことはできませんが、唯一永田(ながた)集落からは、第二峰の永田岳(1886m)をきれいに仰ぎ見ることができます。

 

田園風景の広がる素朴な人里。その奥にそびえる壮観な山岳風景。

 

それは、屋久島の自然と共生してきた島人の営み、その中で形成されてきた「岳参り(たけまいり)※」に象徴される精神文化、そういった諸々が凝縮された、まさしく屋久島の歴史と奥深さを感じさせる絶景です。

 

今回は、映え写真が撮れる屋久島の「裏・絶景」10選のうち、「山と森編」として5カ所の知られざる絶景を紹介しました。次回は「海と川編」の5カ所を紹介します。どうぞお楽しみに!

 

※「岳参り(たけまいり)」については、過去記事『「山岳信仰」に見る屋久島の本質と奥深さ<前編>あまり知られていない「島人が山に上らない日とは?』をご参照ください)


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