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東京から壱岐島移住。クリエイター ウジ トモコさんインタビュー

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ここ数年、壱岐島はテレワークの推進を行っていることもあり、移住者が増えています。

今回は東京から移住された、戦略デザインコンサルタント/アートディレクターのウジ トモコさんにお話を伺わせていただきました。

 

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(取材・文 壱岐島ライター 小野里 寛子)

 

移住のきっかけはSNS

実は壱岐島を知ったのはここ最近のことです。

東京生まれ東京育ちの私は、美大を卒業後に大手企業の制作や制作プロダクションを経て独立。

自由が丘や渋谷、原宿など都会の中心でデザイン事務所を構えてきました。

実は壱岐島を知ったのはここ最近のことです。

東京生まれ東京育ちの私は、美大を卒業後に大手企業の制作や制作プロダクションを経て独立。自由が丘や渋谷、原宿など都会の中心でデザイン事務所を構えてきました。

そんなある日、マーケティングの勉強会で出会った知人のSNS投稿が目に止まりました。

見たことのない美しい青い海の砂浜で遊んでいる姿。さらには、船釣りで釣った鯛で鯛茶漬けを作ったというおいしそうな写真まで!それが壱岐島を知ったきっかけです。

「えー!日本にこんな場所があるんだ!」驚くと同時に、興味を持ちました。

その知人がある日、壱岐島の島おこしコンサルタント募集のお知らせをSNSに紹介をしていました。

私は当時から民間の仕事のほかに、地方創生のプロジェクトにもいくつか携わっていたこともあり、地方の仕事に興味を持っていました。

神社や海がある素敵な環境で島おこしの仕事を手伝えることや、副業についてもきびしい条件がなく、キャリアを活かしていけそう。

何より、こんなに自然豊かな環境に住んだら、本の執筆がはかどりそう!…とイメージが広がっていき、この募集に応募。採用されたのがきっかけで、2019年の冬に移住しました。

iki island

移住して驚いたこと

実際に住みはじめて驚いたことは、とにかく帰り道が暗いということ!

これまで生まれ育った東京は、深夜でも外が明るいのは当たり前。暗闇の中を突き進んでいくような体験はありません。新月の夜はとくに真っ暗で、車のハンドルを握る手がこわばるほど緊張しました。

ところが、満月になると月明かりに照らされて道が明るくなります。耳をすませば、鳥のさえずりや波の音、風の音が聞こえてきます。そのような都会にいたら意識さえしていなかった、自然の存在に気づいて感動しました。

iki island

クリエイティブの視点で見た壱岐島

壱岐島で素敵だなといつも思うことがあります。それは写真映えするネタの宝庫、ということ!自然の雄大さに美しさを感じています。

東京の住まいの近くには、ガーデニングなど手入れがされた庭園や美しい街路樹が多くあります。一方、ここには今までに見たことのない「ワイルドな美しさ」がある。そのありのままの様子に感銘を受けました。

壱岐島=海というイメージでしたが、四季折々の風景が見れるこの環境に満足しています。

壱岐島のブランディングに関しては「実りの島」というプロジェクトがすでに完了していることを聞きました。

私も来てみて思ったのは、本当に実り多き島ということ。世界に誇る美しさがある白砂のビーチや手つかずの自然。海の幸や農産物、麦焼酎のなどの食品。美肌の湯などの魅力的な観光地……。

こんなに良いものがあるにも関わらず、まだまだ島の魅力の多くは東京などの都心部では知られていないように感じています。しかし、あまり有名になってしまって、今ある自然が荒らされてしまったらもったいないので、内緒にしておきたい気も(笑)

アジやハタなどの魚を中心に、一年中様々な種類の魚を釣ることができます。

デザインを通して壱岐島の良いものを広げていく

島おこしのプロジェクトは「壱岐島らしさ」を大切にし、「壱岐島ならではの価値」を高く評価していただけるように、また、島外へ販路を広げる「壱岐島ブランドを盛り上げる案件」について、最も多くの力を注ぎました。

その中でも印象に残る案件をご紹介させていただきます。

メイリキッチン

オーナーさんの「壱岐島の海を守りたい」「漁師さんの力になりたい」という強い想いを、価値のある商品の販売を通して実現することが課題でした。

そこで、商品が売れていくことで3つの価値共有(CSV: Creating Shared Value)の概念を用いました。

1. 壱岐島の知名度が上がる

2. 一次産業に従事している方が助かる

3. 消費者も産地ブランドならではの逸品を楽しめる

その結果「壱岐の海ごはん」というブランドを作り、シリーズ化することを提案しました。現在、島外への販路が広がりつつあります。

いき

イチノ珈琲焙煎所

壱岐島へ移住された方が、コーヒー豆屋さんを始めたいという相談に来られました。

これまでは手作りで作られていましたが、看板やロゴシールなどのデザインを通して価値の可視化を行いました。

コロナ禍の中オープンしましたが、またたく間に大人気のお店となっています。

当時、島おこしのプロジェクトのスタッフだった三好 章太さんの写真も好評です。(コーヒー豆が壱岐島の形をしています!)

いき

IKI● BRAND + Wariishi Koumuten

IKI● BRAND 

壱岐島内の良いものを集めて島外へ届けようという、壱岐島内+博多市内事業者さんのプロジェクトです。

いき
Wariishi Koumuten

また、島ではお馴染みの工務店さんのブランド再構築の提案もさせていただきました。

島おこしのプロジェクトが期限つきだったこともあり、どちらも軌道に乗る前に手を離れてしまったので、今はどうなっているのか少し心配です。ほかにも、プロジェクトの半ばで中断せざるをえないものがいくつかあり、唯一心残りな部分でもあります。

iki island

テレワークを活用し、クリエイティブな暮らしを模索中。

昨年は壱岐高校ではデザインに関する講義をさせていただくき、生徒さんたちから熱い思いのこもった感想をいただきました。

少しでもデザインに興味をもっていただけるきっかけになっていたら嬉しく思っています。

現在はテレワークを活用し、東京の事務所経由のお仕事などで日々に追われています。本当はもう少しのんびりしたいのですが、仕事が忙しくても島にある豊かな自然に癒やされる…この環境に感謝しています。

これからも壱岐島で頑張っている人を、陰ながらそっとサポートさせていただけたらと思います。

壱岐島で執筆された新刊「これならわかる! 人を動かすデザイン22の法則」(KADOKAWA)

島でのエピソードも掲載されています。
https://www.kadokawa.co.jp/product/321910000946/

タイラバ

【記事でご紹介させていただいた方】

▶メイリキッチン

https://www.meiricompany.com/

 

▶イチノ珈琲焙煎所

https://www.instagram.com/ichino_coffee_roasters/

 

▶割石工務店

http://wariishi.com/

 

【お話を伺った方】

▶ウジ トモコさん

戦略デザインコンサルタント・アートディレクター ブランド戦略、CI/VI、デザインシステム&デザインガイドライン、ロゴデザイン、パッケージデザインの作成などが専門です。 近刊『デザイン力の基本』(日本実業出版社)は、5万部を超えベストセラーになりました。

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